こんにちは~池さんです(#^^#)
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【明日の活力】「推し」や「オキニ」が心の原動力になる理由3選
大人も子どもも自分にとっての「お気に入り」を持つことはどんな心理的安定をもたらすのでしょうか。
最近では、自分にとって大切な存在や、憧れの人、ファン、応援している有名人などを「推し」や「オキニ」などと呼びます。
自分で働いて稼いだお金を、自分の「推し」や「オキニ」へのプレゼントやファン活動につぎ込む…一種の”奉仕”のような行動には、それ相応の心理的効果をもたらしてくれる意義があるのでしょう。
モノクロの毎日に鮮やかな色付けをしてくれるように、自分の人生の楽しみや喜びをもたらす場合もあるでしょうし、悲しいことや悔しいことがあったときに忘れさせてくれる存在かもしれません。
その根っこの部分には、幼少期の”思い出”が関係している場合が多いのです。今回の記事は、この「推し」や「オキニ」の存在のルーツを解説し、それらがもたらす日々の活力について話を深めていこうと思います。
日々の疲れが中々取れない人は、以下の記事も参考にしてみてください。
【明日の活力】「推し」や「オキニ」が心の原動力になる理由3選
さて、あなたは自分の「推し」や「オキニ」を持っていますか?
お気に入りの映画、雑貨、漫画、車、腕時計、化粧品、食べ物、飲み物、アイドル、俳優・女優、芸人、YouTuber・・・あなたの生活を彩るモノはどのくらいあるでしょう。
私はお気に入りの枕があり、この枕で寝ることに至福を感じています。
あとは好きなアーティストの音楽をリピートして聴くことで心が落ち着きます。
このように自分にとってのお気に入りを持つことは心を穏やかにしてくれます。
この由来は、幼い頃に自分が大切にしていた「お供」にあります。
お母さんが大切にしていた髪飾り、お父さんからもらった戦隊モノのフィギュア、お姉ちゃんと一緒に作ったペンダントなど多岐にわたります。
心理学ではこのお気に入りのモノを「移行対象」と呼ぶことがあります。
移行対象とは、毛布、タオル、ぬいぐるみなど乳幼児が特別の愛着をよせるようになる、主に無生物の対象に対して当てえた述語である。(中略)母親との分離などストレスフルな状況で、母親やその乳房の象徴的代理として、この情緒を静穏化するところにあるとされる。
出典先:心理学辞典
要するに、自分が親元から離れて自立するときに心を支えてくれるアイテムのことを指します。
幼少期のわたしたちは、外が知らないものやことだらけで不安なまま生活するのですが、その不安な気持ちを温かく包み込んで癒してくれるのが、お母さん(養育者)なのです。
しかし、小学校に通い始める頃には、親から離れて自分一人で社会生活を営めるようにならなくてはいけません。
その時に、お母さんがいなくても、お母さんの温もりを感じられる”お供”を肌身離さず持ち歩くことで、心を平穏に保ったままお母さんから離れて活動することができるのです。
そしてお供がいなくても、お母さんといるような安心感を持って社会生活を送れるようになると、お供の存在は必要なくなってくるのです。
しかし、時は過ぎて中学生くらいになると、今度は親との心理的な距離ができ始めます。いわゆる精神的自立である第二次反抗期が訪れるのです。
青年期は親から自立していく時である。 それは一つの対象喪失であり,そこには分離不安が生じる。 対象の喪失を受け入れていく過程を通じて人は成長していくが,分離不安が強すぎる場合,自立が阻害されることもありうる。
つまり、移行対象(=お供)は思春期や青年期にとっても、安心できない状況に身を置く時に感じる不安や緊張、恐怖などを和らげるためのお守りのようなものです。
”小学生の頃から大事にしているストラップを大人になってもずっと持ち歩いている”こともこれに当てはまります。
年齢が上がってくるにつれて、このお供の存在は、モノだけではなく人にもなりえます。
したがって、思春期くらいから好きなアイドルや俳優・女優など「推し」や「オキニ」が出始めるのです。
改めて、この移行対象(=お供)を持つことにどんなメリットがあるのでしょうか☺
不快な感情を解消する方法は以下の記事にまとめたので、ぜひご一読ください。
心の安定と安心をもたらしてくれる
一番大きなメリットは、「心の安定と安心をもたらしてくれる」ことです。
- このお守りを持っていることで心が穏やかになる
- いつものペンを使うと落ち着いて文字が書ける
- 好きなハンカチを持ち歩くと気分が上がる
- 推しのアイドルの曲を聞くと落ち着く
- 大好きなVtuberの生ライブを観に行くと嫌な気分がなくなる
別にそのアイテムや相手がなくても生活に支障はないし、大きく困ることもないけれど、あると安心で気分が安定する役割を果たしてくれます。
これらのお気に入りのモノは「心の安定剤」のように機能することが多いです。
逆に、不安や緊張、恐怖を感じることが少なくなってくると、このようなお気に入りのモノに頼ることも少なくなってくるでしょう☺
本当に気持ちが落ち込んでしまう前にできることとして、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
新しいことにチャレンジする原動力になる
元々の移行対象の機能に、「乳幼児が母親のいない場面で母親のように安心を与えてくれるモノをそばに置いておくことで外界との関わりを促進する」というものがあります。
心の安心安定が保たれるから、未知の世界に飛び込み、学ぶことができます。
これは大人も同じで、気持ちに余裕があると新しいことにチャレンジする意欲も自然と湧いてきます。
チャレンジに失敗したり挫折しても、そのお気に入りのモノに触れることでまた心のエネルギーをチャージできて、再チャレンジすることができるでしょう。
この新しいチャレンジができず、心の安心安定に頼った状態から抜け出せなかったり、そもそもそのお気に入りのモノができずに母親(大人であれば、特定の他者)からしか安心を得られなかったりすると「分離不安」が起こります。
要するに、外の世界に対する不安や恐怖が強くて母親(大人であれば、特定の他者)から離れられない状態になるということです。
就学前後の子どもにはよく見られる状態像であり、母親自身が子ども離れできているかも重要なタスクになります。
思春期以降でも、ひきこもりや不登校という形で現れる場合がありますし、大人でも子ども部屋おじさん・おばさんという名前で呼ばれることもあります。
1つの依存関係であることには間違いないのですが、「推し」や「オキニ」がいることで自分らしい社会生活が営めているのであれば、それは大きな問題にはならないでしょう☺
人が成長するために必要な条件について、以下の記事も参考にしてみてください。
心や体の発達に役立ち、健全な成長を手助けしてくれる
乳幼児期であれば、外の世界に関心を持って様々なモノに近づいては触ったり投げたり持ったりして知識や経験を積んでいくと同時に、体を動かすことで体の発達にも役立ちます。
時にはお気に入りのぬいぐるみや毛布を持ったままその辺をウロウロしては外界へのトライアル&エラーを繰り返して子どもは日々成長します。
大人でも、特別な思い入れのあるモノを身近に置いておくことで明日の仕事が頑張れたり、日々の子育てに精が出たりするでしょう。
これらは自己効力感や感情コントロール能力、適応力など社会生活を送る上で需要なスキルや能力になります。
安全基地を設けることで子どもも大人も成長の機会を得ることができ、無事にその機会を活かせるのであれば、健全な成長を遂げることができるでしょう。☺
安全基地に近い概念で「居場所」というものがあります。この居場所についての大切さをまとめている記事が以下になります。
まとめ
本日は、【明日の活力】「推し」や「オキニ」が心の原動力になる理由3選というテーマでお話しました。
生活必需品というわけではないけれど、あれば日常が潤うお気に入りのモノの存在価値について3つの利点をお伝えしました。
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心の安定と安心をもたらしてくれる
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新しいことにチャレンジする原動力になる
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心や体の発達に役立ち、健全な成長を手助けしてくれる
自分の気持ちをリフレッシュしてくれるモノを持つことで新たな自分を見つける機会に巡りあえたり、メンタルヘルスを維持できたりすることはとても有意義なことでしょう。
ぜひ、皆さんも自分にとっての「お気に入り」のモノを持ってみてください 😀
本日のお話は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)
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