【心理士が解説】いつも疲れている人が心にゆとりを持つ方法

こんにちは~池さんです(#^^#)

帰り道、セミが鳴いていました!もうそろ夏ですかね~🌳

本日のテーマはこちら!

【心理士が解説】いつも疲れている人が心にゆとりを持つ方法

私たちが1日に使える集中力や判断力、思考力は限られており、その中で上手くバランスを取りながら過ごしていかないといけません。

あまり無理してエネルギーを消費しすぎるとそのツケは翌日以降に引きずることになるため、注意が必要です。

今回は私たちが陥りがちな心と体のアンバランスについて解説し、「柔軟性」「回復力」の観点からメンタルヘルスに役立つ知識を紹介したいと思います 💡 

いつも疲れている人が心にゆとりを持つ方法

あなたは今心に余裕をもって毎日を過ごせているでしょうか?

現代社会は成果主義・能力主義であり、結果を出せたら賞賛され、能力が低い人はどんどん下に追いやられる構図になっています。

協調性や同調圧力が高い日本では周りに合わせることが美徳とされ、弱音を吐こうものなら皆から批判されることも珍しくありません。

ハラスメントや時間外労働など働くうえでの障壁が多く、中々順風満帆なキャリアを送れる人は少なくなっているのではないかと思います。

そんな現代だからこそ、構造的に変えられない組織で仕事を続けていくためには、自身の耐性力を強めていくことがメンタルヘルスを維持する1つの方法に繋がります。

今回は、そんな世知辛い現代社会で生活する上で役立つ心理学の知識を1つ紹介したいと思います。

それは、「レジリエンス」です。

レジリエンスとは、ストレスフルな経験や脅威の存在にもかかわらず精神的健康や適応行動を維持する個人の特性あるいはその過程とされる。(中略)レジリエンスにおける心理的ストレス反応低減効果を倹討するため,173名の看護学生を対象に調査を行った。その結果,レジリエンスを発揮することにより,心理的ストレス反応を低減させ、身体的,心理的,社会的によい状態〔ウェルビーイング)へと導く可能性が示唆された。これらのことは,強度の心理的ストレス反応を呈することによって生じるPTSDなどストレス関連疾患のレジリエンスにおける発病抵抗性を支持するものである。

引用文献:レジリエンスにおける心理的ストレス反応低減効果の検討

レジリエンスは、心の柔軟性や回復性、抗力性など様々な訳し方ができます。

レジリエンスは、心理的リアクタンスと似た意味合いで使われることがあります。

心理的リアクタンスとは、態度や行動の自由が脅かされた時に喚起される、自由の回復をめざす動機付け状態のことを指す。

出典先:心理学辞典

私たちは誰もが主体的に考え、自らの意志で行動を決定しています。

これを邪魔されたり、疎外されたりすると強いストレスを感じるので、そのような機会をなるべく避けようとします。

心が困難な状況に対していち早く抵抗を示して精神衛生上健康に、かつ適応的に効力を発揮する点では、「防衛」や「抑圧」とは異なるポジティブな心の働きだと言えます。

「防衛」や「抵抗」に関しては、以下の記事をご参照ください。

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俗にいうメンタルが強い人は、このレジリエンスが高い人が多いです。

受ける傷は同じでも回復が早かったり、そもそも受けるダメージが少なかったりするのがレジリエンスの重要なポイントです 💡 

人のキャパシティは「10」まで。いつも「12」の力を出すと身も心もしんどくなっちゃう

これは私たちも無意識のうちに陥っている落とし穴ではないかと思いますが、ついつい体は元気だと思って無理して夜更かししたり、仕事を頑張ったり、食事を抜いたりしてしまいます。

人間の体はそう簡単に壊れてしまうものではないので、多少無理をしたところでしばらく日常生活は何気なく送れるものです。

1~2日寝なかったところで死ぬことはほとんどありませんし、2~3日食事を抜いても生きていることができます。

しかし、その状況は私たちの限界が「10」だとしたら、「12」の状態が続いていることを意味しており、これを続けると間違いなく心身に悪影響が出ます。

この例だと分かりやすいかもしれませんが、過労やパワハラ被害、家事・育児・介護なども同様です。

レジリエンスが高い人というのは、「12」の力が出し続けられるというより、「12」の力を出した時にきちんと「10」以下まで抑えてくれる人のことを指します。

自分の健康な範囲・枠組みの中に納まろうとするパワーがレジリエンスそのものと言えるでしょう 💡 

レジリエンスを高める方法とは?

では、実際にレジリエンスはどのように高めると良いのでしょうか。

レジリエンスを導く要因の一つであるパーソナリティ特性には,「新奇性追求,感情調整,肯定的な未来志向(小塩ら,2002)」や「楽観性,統御力,社交性,行動力,問題解決志向,自己理解,他者心理の理解(平野,2010)」などがあるが,これらは一般的に向社会的で良いとされる資質とかなりの部分で一致している。

引用先:レジリエンス研究の動向・課題・展望

他にも、ソーシャルサポートや自己効力感、社会性などもレジリエンスに含まれます。

レジリエンスの研究者の中でも定義が広いので、レジリエンスを高める方法も人それぞれですが、共通しているのは個人のパーソナリティに加え、環境からのサポートや上記で挙げたレジリエンスの構成要素を向上させるトレーニングなどが効果的だということが研究から提唱されています。

自尊心が低い人には自尊心を高めるようなトレーニングが必要ですし、自己理解が乏しい人には自己理解を促進する課題に取り組むと良いでしょうし、自己コントロールが苦手な人には自己統制力を挙げる練習が効果的でしょう。

レジリエンスを高める方法はいくつかありますが、どれか1つの能力を高めることで他の能力にも良い影響を与えることが多いです。

そのような試みが間接的にレジリエンスの力を高めることに繋がるのです 😀 

もし自分にはどの力が足りないのだろう?どんなトレーニングが必要なんだろう?と疑問に思った人はぜひコメントをください 💡 

まとめ

本日は、【心理士が解説】いつも疲れている人が心にゆとりを持つ方法というテーマでお話をしました。

どうしても現代社会を生き抜くためには「我慢」や「忍耐」が必要とされ、私たちの心も体も疲弊しきってしまっています。

そんな世の中で今注目を浴びているのが、レジリエンスです。

レジリエンスとは、ストレスフルな経験や脅威の存在にもかかわらず精神的健康や適応行動を維持する個人の特性あるいはその過程です。

これまで様々なレジエンス研究が行われ、心身の安定やストレス軽減、精神疾患の予防などが期待されています。

そんなレジリエンスを高めるには、個人のパーソナリティに加え、環境からのサポートやレジリエンスの構成要素を向上させるトレーニングなどが効果的です。

色んな側面からレジリエンスは高めることができるので、気になる人はコメントに書いてみてください 😀 

 

本日のお話は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございます。

今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)

ではまた明日お会いしましょう😊

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