こんにちは~池さんです(#^^#)
さて、本日のテーマはこちら!
【あなたはどっち?】変化を好む人と嫌う人に分かれる本当の理由
皆さんは環境や生活スタイル、仕事などの”変化”をどう感じるタイプですか?
僕は新しい環境が好きだから、子供の頃から進級や進学するときは、友達や先生と別れる寂しさより、新しい場所で新しい仲間と出会える楽しみの方が大きかったな
私は異動とか転職とか環境がガラッと変わってしまうとすごく不安を覚えちゃう…せっかく同僚と仲良くなったのにとか、仕事覚えてきたのにとか。
人それぞれ”変化”に対する捉え方は違うでしょう。変化に対してどう受け止めるかに正解はありません。
今回は、それらの変化について人が抱く感情とその対策についてお話していきたいと思います😊
この記事は、以下のような人におススメです!
・変化に柔軟に対応したいけど、どうしたらいいのか分からない人
・変化を嫌う人にどうアドバイスしたらいいか教えてほしい人
【変化なんて受け入れたくない!】人が”変化”を嫌う3つの理由
人が変化を嫌う理由について先に結論をお伝えすると、以下の3つになります。
・恒常性が失われてストレスになる
・何か大きな損をするのではないかという心理が働く
同じ”変化”でも捉え方が全く変わるのが、人の面白いところでもあります。
それでは、1つずつ解説していきましょう!
1.新しい状況に適応するまでに時間と労力がかかる
1つ目の理由は、「新しい状況に適応するまでに時間と労力がかかる」です。
例えば、進級・進学、転校、転居、転職、異動、昇給、結婚、出産など人生において人は様々な変化を経験します。
ここでの変化は、個人にとってポジティブな出来事もネガティブな出来事も両方含みます。ただ、どの出来事をポジティブ・ネガティブに捉えるかは、人によって違います。(例えば、人によって転居を良い変化と捉える人と、悪い変化と捉える人がいますよね)。
これらの変化を心理学では”危機”と呼びます。
危機とは、災害、事件、事故、病気、家族の死などにより、何らかの変化が起こり、生活の均衡が崩れた状態である。
出典先:心理学辞典
危機を乗り越えられれば、それが個人の成長や発達にプラスに影響しますが、危機を乗り越えられないと、次の重要なステップに移ることが難しくなり、心身に大きな傷となって残るでしょう。
この危機を体験し、乗り越えるためにはこれまでの問題に対応してきたやり方や方法では上手くいかないことが多く、新しい方略や工夫を必要とします。
例えば、新しい部署に異動になると、一緒に仕事する人はもちろんのこと、部署内のルールや備品の位置や配置など職場内の変化や、通勤経路や生活リズムなど職場外の変化が起こります。
その時、異動前の職場と同じやり方や方法が適用できる場合もありますが、新しく物事を覚えたり新しい職場に柔軟に合わせていく必要が出てきます。
その状況に適応するためには多くの時間とエネルギーを必要とするため、こうした危機は人にとってとても大きな負荷になります。
こうした負荷を避けるため、人は”変化”を倦厭(けんえん)すると言えるでしょう 💡
この新しい状況や変化に上手く適応するために重要なこととして、「自分の憩いの場や時間、ルーティーンを作る」ことです。
例えるなら、”砂漠の中のオアシス”のようなもので、辛い環境の中にも一筋の希望や癒しを用意しておきます。
・ランチタイムに会社の周りを散歩する、美味しそうなお店を見つけたらメモしておく
・好きな音楽や映画をストリーミングして貯めておき、子どもが寝ている時間に一気見する
これらは人によって違うため、一度自分の中の癒しを紙に書き出して整理してみても良いかもしれません。
最後に、自分の心身のキャパシティを超えた危機は、我慢して適応する必要はありません。1日15時間労働させられるブラック企業や、社員の前で強く叱責してくる上司、ハラスメントと気づかず失礼なことを言う同僚などがいる環境に長く居続けると、知らないうちに心身がすり減ってしまいます。
このような状況はいち早く避けるか、適切な機関・部署に報告して対処してもらう必要があります。
労働規則に反する相談は、厚生労働省のホームページに掲載されている機関に問い合わせてみてください。
2.恒常性が失われて大きなストレスとなる
2つ目の理由は、「恒常性が失われて大きなストレスとなる」です。恒常性とは、常に一定で変わらないという意味です。
この恒常性を、心理学では”ホメオスタシス”と呼びます。
ホメオスタシスとは、生命体が生命を維持するために比較的恒常で内的な平衡状態を保とうとする働きのことであり、我々の身体的反応や行動はこの平衡状態を維持するために存在すると考えることができる。
出典先:心理学辞典
つまり、我々が生まれながらに身に付けている自分の心身の安全を守るための身体の維持システムのようなものです。
例えば、身体の温度が高くなりすぎた時には、発汗作用が起きてその温度を低めようとするし、見知らぬ場所に行くときには緊張して不測の事態に備える準備をしたりします。
これらの例は人間の恒常性が上手く機能している証拠ですが、心身の変化が大きい場合にはかなりの負担になります。
人は適度な体温や満腹感、覚醒度、落ち着きの状態にあると心身共に適切に機能しますが、これらのバランスが崩れ、強いストレスを感じるようになると不眠や食欲不振、集中困難など心身に様々な症状が出ることがあります。
つまり、人間にとって恒常性が失われることは心身にとって大きなストレスになるため、それを生起させるような状況の変化は回避すべきこと(変化を嫌うということ)になるのです 💡
ホメオスタシスについては以下の記事もご参照ください。
特に、「食欲が落ちた」「夜寝つきが悪くて、疲れも取れず仕事に集中できない」という場合は、まず休息を十分に取るように心がけてください。自分が楽だと思う活動の時間を増やし、心身にエネルギーを溜めましょう。
「上司が怖すぎて仕事が休めない」「仕事を休んだら周りに迷惑がかかってしまう」等の場合は、一度かかりつけの医療機関に相談し、必要であれば精神科や心療内科を受診して、診断書をもらい、”休む”理由を作りましょう。
3.何か大きな損をするのではないかという心理が働く
3つ目の理由は、「何か大きな損をするのではないかという心理が働く」です。
今の収入に不満はあるけど、転職したら給料が下がるんじゃないか…
老後のことを考えると、住み慣れた場所を離れるのは不安だわ
このような考えが思い浮かぶ時、人は現状維持バイアスの状態に陥っています。
つまり、変化を受け入れず、今のままでいたいとする心理作用が働きます。状況が変化すると、多少なりとも心理的安定が揺さぶられるため、その変化に対する抵抗だと思ってください。
これは同時に、変化したときに何か損をするのではないかという葛藤も抱えています。
これは本能的な防衛反応に近いのですが、ちょっとでも命の危険を脅かす行為に対して人は過剰なほど慎重になります。
その傾向が強いと、変化は受け入れがたいものとなり、結果的に変化を嫌うことになります 💡
この呪縛から解放されるための方法として、「自分が現状維持バイアスの状態にあることを認識する」と、「最大の損失を想定しつつ得られるメリットも考えてみる」の2つが挙げられます。
バイアス状態にある人は、「そもそも自分がそのバイアスを持っていることに気づかない」、「自分がバイアスを持っていたと気づいても受け入れられない」という特徴を持っています。
自分のバイアスに気づく方法としては、自分という人物を「Aさん」、「〇〇くん」という形で自分と切り離して客観的に捉えられるよう外在化するのがおススメです。
会社の文句や不満はたくさん言うし、他に就きたい職種もあるのに、中々今の会社を辞めて転職しようとしないAさんっていう人がいるんだよ。それでね…
このように自分の状況を他者視点で見ることで、自分の考えを第三者目線で捉えることができます。「自分には変わりたくない気持ちが強いんだな」「今のままでいたいってこれだけ強く思ってたんだな」と気づいたら、そこからがスタートです。
自分の現状維持バイアスに気づいても、最初は中々受け入れられないと思います。気づくことと、バイアスを乗り越えることはイコールではないからです。
その時に、バイアスを克服する方法として、次の「最大の損失を想定しつつ得られるメリットも考えてみる」ステップに進みます。
現状維持バイアスにかかりやすい人は、物事のネガティブな情報に敏感で、リスクを負うことを嫌う傾向にあります。
そこで、変化によって起こりうる最大の損失(=下限)と利益(=上限)、さらにそれらの確率や可能性を事前に洗い出してみましょう。
これまで変化における良くない側面に目が行きがちだったのが、変化による良い側面も視野に入ってくると、考え方も少し変わるのではないでしょうか。
ダイエット始めたいけど、ジム通うのめんどくさいし、疲れるし、続かなそう…3か月くらいかけて少しずつだったらできるかな?ジム代は月5000円×3か月で15000円で、時間は大体週3×30分だとして、3か月で12時間(最大損失)。それでもし2kg落とせたら、服のサイズを1つ小さくできるから、諦めてた結婚式用のドレスが着れるかも(最大利益)。
【変化って楽しい!】人が”変化”を好む3つの理由
続いて、変化を好む人のパターンを見ていきましょう☺
結論を言うと、人が変化を好む理由は以下の3つになります。
・自己研磨や自己啓発の機会と捉えている
・自己効力感を味わえる
1.好奇心や変化への興味関心が高い
1つ目の理由は、「好奇心や変化への興味関心が高い」です。
これは比較的心身への影響が小さい変化が起こった時に感じやすいでしょう。
上記で挙げたように、変化の中には進学や転居から親族の死や事件・事故など様々あります。
その中でも、自分の中で気持ちの折り合いがつけられるもの、気持ちに余裕があるものについては、その変化を楽しむことができます。
例えば、集団が苦手な子どもはクラス替えで今まで仲良くなった数少ない子と離れることに不安を覚え、社交性の高い子どもはクラス替えを新しい友達が増える機会だと捉えるかもしれません。
これは、その子どもの性格も影響しているかもしれませんが、一方で好奇心旺盛で変化への興味関心が高い証拠だとも言えるでしょう。
このような人は他の人にとっては不快な環境の変化を、自分の知的好奇心や達成感を満たす機会だと思うかもしれません 😀
2.自己研磨や自己啓発の機会と捉えている
2つ目の理由は、「自己研磨や自己啓発の機会と捉えている」です。
つまり、変化を自分の能力や向上心を高め、スキルアップする成長の種と見ているということです。
中には自分から変化の多い道を選んで突き進む…なんて人もいるのではないでしょうか。
この中には、達成欲求や自己実現欲求が高い人も多くいます。
何か大きな成功を掴む人に備わっている物事の見方だと思います。
危機を危機と思わず、目標達成へのステップや成長の機会と考えるのでしょう。 💡
3.自己効力感を味わえる
3つ目の理由は、「自己効力感を味わえる」です。
自己効力感については、以下の記事で詳しく解説しています。
変化に適応していく過程には、変化自身や変化に対する自分の感情や行動を上手くコントロールすることが含まれます。
つまり、変化への舵取りが上手くいくこと=変化への適応なのです。
自己効力感が高い人はこの変化を好み、変化へ適応することでさらに自効力感を高めることができます。
したがって、自己効力感を味わえる人は、変化を好む傾向が高いと言えるでしょう 💡
まとめ
今回は【あなたはどっち?】変化を好む人と嫌う人に分かれる本当の理由についてお話しました。
変化を嫌う人の特徴と対策は以下になります。
・恒常性が失われてストレスになる(対策:まず休息を十分に取るように心がける)
・何か大きな損をするのではないかという心理が働く(対策:「自分が現状維持バイアスの状態にあることを認識する」と、「最大の損失を想定しつつ得られるメリットも考えてみる」)
そして、変化を好む人の特徴は以下の3点です。
・自己研磨や自己啓発の機会と捉えている
・自己効力感を味わえる
目の前の危機的状況を「不運」と見なすか、「幸運」と見なすかによってその後の行動や結果、失敗や成功の捉え方などが大きく異なるでしょう。
元々、動物はその生態に合った環境を選び子孫を繫栄させてきました。そのおかげで、種は生存し続けられるのです。
しかし、どこかのタイミングで新しい環境に身を置かねばならない瞬間が訪れます。
その時に、前の環境に固執するのか、新しい環境に適応するのかでその後の運命は大きく変わります。
変化を楽しめるくらいの人であれば問題ありませんが、どうしても変化を受け入れにくい、変化が怖くてどうしようもないという人がいたら、その人は誰かに支えてもらいながら少しずつその変化に慣れていくと良いでしょう。
人間はそのために共感性や思いやりの心が備わっています。
どうか一人で抱え込まず、あなたを支え受け入れてくれる人の助けを借りながら人生を歩んでください 😛
本日のお話は以上になります。
今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)
では、また明日お会いしましょう😊
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