こんにちは~池さんです(#^^#)
スクールカウンセラー先の給食が毎回とても美味しくて感動しています✨
やっぱり学校って良いですね… 😀
本日のテーマはこちら!
【保存版】人が成長するために一番大事なこと
ここでは広く「教育者」としましたが、誰か人にモノを教える時や自分が物事を理解する時に役立つ知識なので、ぜひ読み進めてみてください😊
メンタルヘルスに関する以下の記事もご参照ください。
【保存版】人が成長するために一番大事なこと
私たちが相手に勉強を教えたり、仕事の仕方を伝えたり、逆に自分が知識を習得したり、スキルを身に付けたりするときに気を付けておくべきことは何でしょうか?
1つは、教え方や勉強の仕方など「方法」の適切さがあるでしょう。
または、必要な知識や役立つスキルなど「内容」の正確さがあるでしょう。
もちろん、これらの要因はとても重要であり、考慮に入れるべき項目であると言えます。
これらの他に、自他ともに新しい経験を積み重ねる上で欠かせない1つの法則があります。
それが、「発達の最近接領域」です。
発達の最近接領域とは、「自力で問題解決できる”現下の発達水準”」と「他者からの援助や協同によって達成が可能になる水準」という2つの子どもの知的発達の水準におけるズレの範囲のことを指す。
出典先:心理学辞典
つまり、「できる」「できない」「手を貸してもらったりヒントがあればできる」という3つの領域があり、重要なのは「手を貸してもらったりヒントがあればできる」ことです。
分かりやすく図で説明しましょう。
画像掲載:https://selectors.jp/blog/20180619/
A=できること
B=できないこと
共通部分(灰色部)=手を貸してもらったりヒントがあればできること
人が成長したり、力を伸ばしたりするときに注目するのは、「できる」ことを増やし、「できない」ことを減らすために、「手を貸してもらったりヒントがあればできること」にエネルギーを費やすことです。
このことについてもう少し詳しくお話していきましょう 💡
「できること」「できないこと」「誰かの手を借りればできること」で分ける
まず始めに、自分や相手の能力を見極めるため、「できること」「できないこと」「手を貸してもらったりヒントがあればできること」の3つに分類分けします。
「できること」は、既に習得済みの知識やスキルなどを指し、誰の力を借りるでもなく、自分の力のみで取り組めることを表します。
「できないこと」は、自分の能力以上の課題や問題を指し、誰かの力を借りてもそれを解決するのが難しいことを指します。
「手を貸してもらったりヒントがあればできること」は、自分だけでは取り組めない課題や問題でも、誰かの助けがあると初めて乗り越えられることを意味します。
つまり、「できること」だけを集中的にやらせても成長の伸び率は低く、「できないこと」を中心に行っても無気力になる可能性が高いため、「手を貸してもらったりヒントがあればできること」にたくさんチャレンジして、解決できる課題や問題を増やしていくことが望ましいのです。
「できないこと」にも果敢に挑んでこそ人は成長するんだ!
「できること」をたくさんやって自信をつけることが先決だわ!
中にはこのように思う方もいるのではないでしょうか。
では、続いて「できること」「できないこと」をやると陥るワナについてお話しようと思います 💡
「できること」をたくさんやらせると陥ること
まず、「できること」をたくさんやらせると陥ることについてお話します。
1つは、「できることだけやっても伸びしろが少ない」ということです。
かけ算を習得している子がいくらたし算を練習したとしても計算力はさほど伸びません。
受付業務だけやっていても接客業務のスキルにはあまり影響がありません。
このように既に身に付けている知識や能力以下のことしか実行しないと、その先に得られるものは限りなく少ないことが分かると思います。
もう1つ、「楽で負荷も少ないから頑張ることをしなくなる」ことが挙げられます。
自分の能力でこなせる範囲のものなので、あまり頭を使わなくて済んだり、努力を要しなくてもこなせたりするので、頑張ることを怠る場合が想定されます。
また、できることだけやっていても自己効力感を得にくく、できていてもつまらなさを感じてしまう可能性があります。
一般的な高校生が小学校低学年の算数を勉強しても面白さを感じにくいことは容易に想像できると思います 💡
「できないこと」をたくさんやらせると陥ること
続いて、「できないこと」をたくさんやらせると陥ることについてお話します。
まず、「無力感を抱きやすく、諦めやすくなる」ことがあります。
「できないこと」は自己効力を感じられない、つまり自分の意志や能力で結果が変えられないことを突き付けられるので、無力感を抱きやすくなります。
さらに、「もう何をやっても上手くいかない・・・」と思えば、自然に意欲や自身も失い、すぐに諦めてしまう性格になるでしょう。
もう1つに、「学ぶ楽しさや知識を得る喜びを感じられず、ネガティブな感情が生まれやすくなる」があります。
人は生まれながらに周囲の物事への好奇心があり、刺激を受けながら環境に適応していくため様々な学習を積み重ねていきます。
しかし、そこで挫折や失敗が多くなると、自然と自発的に周りに働きかけることしなくなり、「何をやってもダメだ・・・」という自己否定に陥ることでしょう。
これがゆくゆくはうつ病などの精神疾患の発症に起因するかもしれないので、注意が必要です 💡
「誰かの手を借りればできること」をたくさんやらせると
最後に、「手を貸してもらったりヒントがあればできること」を増やすとどうなるかを説明したいと思います。
まず、「努力を重ねることで達成感や充実感を得やすくなる」ことが挙げられます。
要するに自分の行動次第で結果が変わり、努力に見合った結果が返ってくることで自己効力感も得やすく、その後の学習の姿勢や態度にも影響を及ぼすということです。
これは援助要請行動(他人に助けを求める行動)にも影響します。
つまり、周囲から救いの手を差し伸べてもらった人は、自分が困ったときに周りの助けてくれる人に援助を求める動きを取れるようになります。
これは他人を信頼できているという対人関係の基本をクリアしていることになります。
もう1つは、「主体性や自発性が磨かれ、新しいことにチャレンジする意欲が湧く」です。
これは教育にとってとても重要な観点ですが、相手の主体性や自発性を引き出し、新しい可能性に向けて自分から行動を起こすように仕向けることは教育者の腕の見せ所です。
そのために、相手がどのレベルまで「できており」、どこから「できないのか」を見極めて、「手を差し伸べる」ことが大切です。
これを繰り返すことで、相手の力を十分に伸ばすことに繋がります(もちろん、自分に当てはめてみても同じです) 💡
まとめ
さて、本日は【保存版】人が成長するために一番大事なことというテーマでお届けしました。
人には「発達の最近接領域」があり、成長するためには「手を貸してもらったりヒントがあればできること」が重要な役割を果たすことを説明しました。
大きな理由は、以下の2点です。
- 努力を重ねることで達成感や充実感を得やすくなる
- 主体性や自発性が磨かれ、新しいことにチャレンジする意欲が湧く
これらのことは、「できること」「できないこと」をやっていても中々身に付くものではありません。
相手の持っている力を最大限に伸ばし、新たな可能性を発掘するためにおすすめな法則です。
誰かを教育する立場にある人は、これらの視点を持っているときっとどこかの場面で役立つでしょう 💡
本日のお話は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)
ではまた明日お会いしましょう😊
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