【遊び心って大事!】「まぁいっか」の諦め思考で人生が好転するワケ

こんにちは~池さんです(#^^#)

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【遊び心って大事!】「まぁいっか」の諦め思考で人生が好転するワケ

あなたは生活の中に余裕を持てていますか?

仕事、家事・育児、介護、人付き合い等々生活の大半を「やらないといけないこと」「やるべきこと」で埋め尽くされてはいないでしょうか。

人は適度なストレスだと感情も思考も落ち着きますが、時間やお金に余裕がなく日々追われるように生活していると気持ちが不安定になります。

特に、実親や友人、同僚、上司・先輩、ママ友・パパ友、趣味仲間など人間関係の悩みが、良くも悪くも我々のストレスに大きく影響を与えています。

これを裏付けるような以下の記事を見つけました。

ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が500人に実施した「仕事に行きたくない理由に関する意識調査」によると、トップとなったのは「人間関係に悩みがある」でした。(中略)仕事上のストレスや抑うつの要因は、多くが人間関係に起因しているとよく言われています。実際、アンケートでも「パワハラの上司がいて、一日中怒られる」「先輩が理不尽な性格で、自分や同僚、上司に対しても態度が悪く、嫌悪感がある」といったきつい悩みが寄せられました。

出典先:【仕事に行きたくない理由】ランキングTOP10!1位は「人間関係に悩みがある」【2020年調査結果】

コロナ禍でテレワーク導入が進み、社内の飲み会や会合などが制限され、仕事上の人間関係がやや希薄になりつつある世の中でも未だ人間関係の悩みが尽きないことに驚きます。

今回は、心理学の視点から少しでも人間関係を楽にし、人生を生きやすくする方法を探ってみました。

この記事は、以下のような人におススメです。

・人間関係で悩んでおり、人との付き合い方を考え直したい方
・自分を大切にし、適度なストレス状態に落ち着かせたい方
・周囲の対人関係で困っている人に少しでもタメになるアドバイスをしたい方

【悲しき事実…】世の中全体に”遊び”がなくなってきた

現代の日本では、過重労働や生活内ストレスの増加、人間関係の煩雑さ、経済格差による相対的貧困層の問題など様々な社会的課題が解決されぬまま残っています。

そんな社会では、人々の心もどんどん自由が奪われ、いわゆる”遊び”がなくなってきます

遊びとは、気持ちのゆとりや余裕である。

出典先:広辞苑

つまり、心の中がモノでいっぱいに詰まっており、新しいモノが入る余地がなくなっているのです。

それは自分にも相手にも受け入れる心の隙間がないことを意味し、どんどん生活や人間関係が窮屈になっていくことを意味します。

このことは肩に力が入り、本来のその人らしさが失われていく可能性を秘めているため、気づいたら早めに対応・対策することが望ましいでしょう。

今回の記事では、そのような心の”遊び”がなくなった時の心の持ちようについてお話したいと思います。

職場で安心・安全に過ごすためのヒントを以下の記事で紹介しているので、ぜひご参照ください。

404 NOT FOUND | 【臨床心理士・公認心理師】池さんのだんだんブログ
心理の専門家である池さんが日常生活で役立つ心理学の知識を中心に発信しているブログです。

【ちょっと視点を変えよう!】心の中の”遊び”を取り戻すための考え方

カウンセリングの目的の1つは、囚われからの解放です。

これは、今までの考え方や思考の癖を修正することを指しています。

「努力しないと周りは評価してくれない。だから仕事では常に全力を出して取り組むべきだ」

「子どもの将来のために大学は卒業させないと。できれば国公立か有名私立に入れないと大手企業の内定は厳しいから、今から学習塾に入らせなければ」

このような考えを誰しも1つや2つは持っているものです。

私自身、「人は幸せになるために生きてきたのだから、なるべく心の気の向くままに生活することが何より大事だ」という考えを持っています。

しかし、裏を返せば「人は幸せでなければならない」とか「不自由であってはいけない」という見方もできるでしょう。

こうした”信念”は行動の軸に置き換わり、この信念に沿った行動や選択をすることになるでしょう。

それが自分と相手(広義には周囲の環境)とマッチしていれば特に支障なく生活できると思います。

一方で、この自分の考え方や思考と合わない状況に出くわすと、
①この考えや思考と新しいものに修正するか
②逆に周囲の状況を自分の考えや思考に合わせる
どちらかの選択肢を選ぶことになります。

先ほどの私の例に当てはめると、「人は幸せでなければならない」という考えを持っており、自分が幸せを感じられない瞬間が訪れたとき、
①「人は誰でも不幸せな時間や期間があるもの。長い目で見て幸せであればそれでいいだろう」
②「もっとお金があれば好きなモノが買えるし、好きな場所や服、食事が選べて私は幸せなんだから、お金を稼がなきゃ」
このような思考の転換期に直面するでしょう。

一見、②の方が目的に向けて行動のモチベーションが上がりそうですが、目的を達成するまでは苦しい状況が続くことになります。置かれている状況に満足することができないからです。一方、①は開き直っており、怠惰な考えに見えるでしょう。

心理的には、①の方が目的志向な考え方なので、人生の質を高める時には必要な思考パターンです。そして、②は思考転換の考え方なので、柔軟な思考と判断が可能となります。車でいうと、①はアクセル、②はブレーキといったところでしょうか。

どちらも大切な考え方ですが、心の”遊び”を中心に考えると、①は心の隙間を埋めるのに対して、②は心の隙間を広げる考え方になります。

現在、何か目標に向かって歩んでいる人は①の思考が強くても問題ありませんが、少し心に余裕がなく日々ストレスに押しつぶされそうな人は②の思考を強めていくと良いかもしれません。

自分の思考や考え方を客観的に見る(=自己理解)コツとして、以下の記事が参考になるかもしれません。

【あなたは知ってる?】自己理解で人生がラクになる本当の理由
こんにちは~池さんです(#^^#) 今回のテーマはこちら! 【あなたは知ってる?】自己理解で人生がラクになる本当の理由 突然ですが、あなたは自分のことをどれだけ知っていますか? どれだけって…俺は小さい頃からずっと新作はチェックしてるくらい...

【魔法のフレーズ!?】「まぁいっか」という合言葉

先日、ある小学校の授業を拝見する機会がありました。その中で、先生が児童に頻繁にある声掛けをしている姿が印象的でした。それが「まぁいっか」という言葉でした。

・児童が活動で失敗しても「まぁいっか」
・自分の思い通りにいかなくても「まぁいっか」
・相手が自分と違う意見でも「まぁいっか」

この声掛けは授業中、何度もその児童に伝えられましたが、その”合言葉”が使われるたび、その児童はハッと気づいて気持ちを切り替えることができました。

もちろん、逆に活動が成功したときや相手と上手く関われた時は褒めたり肯定的な声掛けをしており、児童にも笑顔が見られていました。

この「まぁいっか」が『こうあらねばならぬ』、『こうでなければならない』という凝り固まった考えを、柔らかく変わりやすい考え方にしたのです。

この「まぁいっか」は子育てや仕事でも応用ができます。今まで当たり前に持っていた信念”を捨てること、手放すことは容易ではありませんが、この児童のように日常的に意識する機会を設けることで少しずつ柔軟な思考に近づくでしょう。

他にも、「大丈夫」「仕方ない」「どうにかなる」「気にしない」なども近い言葉でしょう。

沖縄の方言に「なんくるないさー(なんとかなるさ)」という言葉があります。

沖縄の人たちが温かく穏やかに人と接するゆえんはこの言葉に隠されていると思います。

心理学でも、起こった【事実】【出来事】は変えられなくても、その事実や出来事の【捉え方】や【見方】は変えられるとしています。

物事の【捉え方】や【見方】をどう変えていけるかが生活の中の”遊び”を広げていくポイントになるでしょう。

心を平穏に保つために、行き過ぎない・やりすぎない極端な考え方ではなく、バランスの取れたちょうどよい中間的な考え方である「中庸」について以下の記事にまとめましたので、ご一読ください。

【意外な真実】「中庸」が心の安定の最適解である理由
こんにちは~池さんです(#^^#) 本日のテーマはこちら! 【意外な真実】「中庸」が心の安定の最適解である理由 あなたは「中庸」という言葉を知っていますか? 中庸という言葉は普段聞きなれない言葉ではありますが、中学生や高校生の国語や道徳の授...

【少し肩の力を抜いて…】とりあえず70%で満足してみる

これまでの考えを簡単には捨てられない、こだわりが強すぎてどうにもできないという人もいるでしょう。

白か黒の判断になると選択が難しいのであれば、間のグレーを作るのはどうでしょうか。

これまで100%だった考えを70%くらいに下げるというものです。

「今回だけは…特別に良しとしましょう」とか「本当は嫌だけど、折れよう」とか思えるだけでも大きな一歩です。

もちろん時には100%を求めることも重要です。絶対に譲れないことがあるというのは、1つの判断基準であり、それくらい大切な価値観でもあると言えるでしょう。

ここで大事なのは、時と場合により臨機応変に考え方をシフトさせることができるが少しばかり心のゆとりを作ることに繋がるということです。

「まぁいっか」も「70%で良しとする」も心の隙間をちょっとだけ空ける考え方です。

すると感情的になる機会も減り、思考に柔軟性が生まれ、適応的な行動が取れるようになる可能性がほんの少し高まるでしょう。

少しでも心によゆうをもつための別の視点・方法を以下の記事で紹介しているので、ぜひお読みください。

【心理士が解説】いつも疲れている人が心にゆとりを持つ方法
こんにちは~池さんです(#^^#) 帰り道、セミが鳴いていました!もうそろ夏ですかね~🌳 本日のテーマはこちら! 【心理士が解説】いつも疲れている人が心にゆとりを持つ方法 私たちが1日に使える集中力や判断力、思考力は限られており、その中で上...

まとめ

本日のお話は以上になります。今回は、【遊び心って大事!】「まぁいっか」の諦め思考で人生が好転するワケというテーマでお届けしました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

人はこれまでの人生経験や性格、環境など様々な状況が絡み合って考え方や思考が形成されていきます。

日頃のストレスや多忙、経済的困窮などによって負担がかかった時、その考え方や思考は強固なものとなり、時には他者に矛先が向くこともあります。

現在の社会情勢の中でも、互いに互いの正義という名の考え方や思考、価値観を押し付け合い、心の余裕がなくなっている人が大勢います。

そんな時に大切になるのが、自分の考えや思考に囚われない”遊び心”とも言える柔軟さ、ゆとりなのです。

今回紹介した「まぁいっか」とは、まさに自分の凝り固まった思考を溶かし、新しい見方を取り入れる魔法の言葉です。

自分の考えが変わると、行動や感情も同時に変化します。

そうすると、これまでの仕事への取り組み方、子どもとの関わり方、社会や生活の捉え方など色々な場面に波及します。

ただ、言葉では簡単に言えるけれども、実際に考え方を変えるのはそう容易いものではありません。

そんな時は、「70%で満足してみる」のを心がけてください。

つまり、0と100の間の”曖昧な部分”を作り、それで良しと思う回数を少しでも増やすことを意識してみるのです。

最初は上手くいかないことも多く、挫折しそうになるかもしれません

ちょっとずつでも良いので、ガチガチに固まった思考を柔らかくしていきましょう。

そうすることで、ほんのわずかではあると思いますが人間関係が楽になり、人生が生きやすくなるでしょう。

人間関係に関する以下の記事もご覧ください。

【知らないと損!】他人と上手に付き合う3つの方法
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今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)

ではまた明日お会いしましょう😊

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