こんにちは~池さんです(#^^#)
本日のテーマはこちら!
コロナが不登校や発達障害の子どもに与えたポジティブな影響とは?
新型コロナウイルス蔓延の影響で学校現場も生活が一変しました。
特に、小学1年生や中学1年生は入学式もろくに行えず、混沌とした中で新しい環境に慣れねばならず、多くの児童生徒が適応に苦しんだことでしょう。
私の勤務校でもコロナによる生活の変化で身体症状を訴える子どもや不安を抱える保護者が相談に来ていました。
そんなネガティブな影響がある中で、このコロナ禍のおかげで学校適応にポジティブな影響があった数少ない児童生徒がいたので紹介します。
恐らくコロナ禍でなければ学校適応に苦しんでいたであろう子どもたちが実際にいたことをお伝えできればと思います😊
コロナが不登校や発達特性のある子どもに与えたポジティブな影響
では、コロナ禍は一部の子どもたちにどのような良い影響を与えたのでしょうか。
今回は、不登校に悩む生徒と発達障害の傾向を持つ児童の例を見ていきましょう。
それぞれの例でコロナ禍という特殊な社会情勢の中でこそポジティブ働いた要因があり、今後の児童生徒の支援に活かせるのではないかと考えます 💡
自分のペースでゆっくり学校現場に慣れることができた不登校生徒のケース
1つ目は「自分のペースでゆっくり学校現場に慣れることができた不登校生徒のケース」です。
多くの不登校児童・生徒が抱える悩みの1つに「集団が苦手」「みんなに見られるのが嫌だ」「友達がいないから行きたくない」など対人関係の問題があります。
このような悩みを抱える児童生徒のほとんどが「同年齢の対人関係」に困っているのであって、「大人との対人関係」は築けます。
1対1であれば多少緊張しながら自分の話ができたり、先生たちの中に居れば冗談も言えたりします。
つまり、フタを開けてみると彼ら彼女らはコミュニケーション能力が低いわけでも対人関係を築くのが下手なわけでもなく、学校という生活母体が自分たちの個性や適性に合っていなかっただけだと解釈することもできます。
実際に私の勤務校では、コロナ禍の分散登校時に校内に生徒が少ないからという理由で少しずつ学校に来れる日数や時間が増え、手の空いた先生たちに関わってもらい軽作業を一緒にやったり勉強を丁寧に見てもらったりして少しずつ自信を取り戻した生徒がいます。
コロナ禍という特殊な状況だからこそ先生たちもいつもより時間が割けたり生徒もまばらな学校で無理することなく自分のペースで通えたのだと思います。
学校とは、近所に住む同年齢の子どもたちが一挙同じ校舎に通うことになり、1日6~8時間ほど共同生活を送る場所です。
日本では義務教育があるので、学校に通わない選択肢は取りづらいですが、よく考えてみるとこの「学校」という環境が合わない子どもたちがいることにも納得できます。
ただ、コロナにより現在の学校の「当たり前」が崩れたことにより、一部の不登校児童・生徒に公明が差し込んだことでしょう。
これからオンライン授業やICT学習が学校に導入されることで、これまで生きづらかった子どもたちが輝ける時代が来るかもしれません 💡
また、不登校の児童生徒を支える立場から感じる苦労と覚悟について以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。
分散登校で無理なく友達作りができた発達障害の傾向がある児童のケース
2つ目は「分散登校で無理なく友達作りができた発達障害の傾向がある児童のケース」です。
学校では、1クラスの児童生徒の人数が法律によって定められています。
義務標準法(公立義務教育諸学校の学級編制および教職員定数の標準に関する法律)では、1クラスの上限は小学1年生のみ35人、小学2年生~中学3年生は40人とされている。
引用先:リシードメンバーズ:小学校35人学級、法案が閣議決定…今後5年で全学年へ
地方の自治体であれば、1学年数人の学校もあり、学校全体で数十人というのも珍しくありません。
発達障害の傾向を持つ子どもたちもそのような学校環境であれば、もう少し生きやすかったかもしれないですね。
しかし、都心部のほとんどの学校では、上記の上限によって1学年1クラス~6クラスくらいまでクラス編成されています。
大体10m×10m四方の教室の中に、30~40人の児童生徒が椅子と机を並べて授業を受けています。
まだ発達途上の子どもたちなので、じっとしていられず隣の子と話したり、突然思いついたことを言ったり、友達とケンカしたり・・・雑多な刺激や情報の中で生活することになります。
ただでさえ人付き合いが苦手な子どもたちがそのような環境に居続けるのはとても気を張り、我慢することは想像に難くありません。
私の勤務先でも、集団生活が上手に送れず学校不適応を起こしている児童がいました。
人の多さに緊張し、ストレスを感じながらも学校生活を何とか送っていましたが、今回のコロナ禍による分散登校をきっかけに、教室にいる児童の数が減り、教室に居やすかったと言います。
また、多少会話も制限されていたため、教室内が静かで先生の指示が聞き取りやすく、友達とも言葉を介さない遊び(将棋やトランプ、お絵かきなど)を共有することができました。
すると、分散登校が解除された頃には仲良しの友達ができ、徐々に新年度に慣れることができたので、それ以降の学校生活では不適応になることなく過ごせたということでした。
このケースのように発達障害の傾向のある児童・生徒は環境に慣れるまでに時間がかかったり、大人数が苦手だったりするので、コロナ禍という思わぬ環境変化でありながらも自分に合った状況が偶然作られたことで適応していけたことにはポジティブな見方ができます。
発達障害の特徴や長所については、以下の記事で詳しく解説しているので、ご参照ください。
まとめ
本日は、コロナが不登校や発達障害の子どもに与えたポジティブな影響とは?というテーマでお話しました。
コロナ禍という暗いニュースが多い中、学校現場では少ないながらもそのおかげで救われた子どもたちがいます。
実は私たち社会人でもリモートワークに切り替わったことや仕事終わりの飲み会がなくなったことで生活が一変して過ごしやすくなった人がいるのではないでしょうか。
これはまさに環境要因が与える影響の強さを物語っており、コロナ禍によって職場環境が良くなったと感じている人の多くは、裏返せばそれまでの職場環境が自分には合っていなかったとも言えるでしょう。
この機会に今一度子どもたちにとっての学校教育、大人にとっての職場環境や働き方を捉えなおしてみてはいかがでしょうか 💡
子供が登校渋りをしたら、親としてどう対応したら良いのかについて以下の記事で詳しくまとめたので、併せてお読みください。
本日のお話は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)
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