【スクールカウンセラー経験談】教職員と連携するために大切なこと

こんにちは~池さんです(#^^#)

職場には梅雨時に気圧で体調を崩す心理士が多いらしく、少し心配しています💦

本日のテーマはこちら!

【スクールカウンセラー経験談】教職員と連携するために大切なこと

各学校に1人もしくは2人配置されるスクールカウンセラーは校内で有数の心の専門家です。

この専門性を持って校内支援の強化と教育相談の体制作りを担います。

その際には、教職員との連携、つまり「適切にコミュニケーションを取って支援の方向性を共に考える」ことが大切になります。

教職員は教育の専門家、スクールカウンセラーは心理の専門家、この専門家同士の”思い”を擦り合わせることも大切な仕事の1つです。

今回は、教職員とスクールカウンセラーの連携について深めて話をしていこうと思います 💡

スクールカウンセラーについての詳細は以下の記事をご参照ください。

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【実体験】教職員とのコミュニケーションの難しさと重要性

スクールカウンセラーになってまず先に困ったのは、教職員とのコミュニケーションでした。

生徒や保護者との面接後、教職員とコンサルテーション(異なる専門性をもつ援助者がよりよい支援の在り方について話し合うプロセス)をするときに、どう他専門職に見立てと支援方針を伝えるかはすごく悩みました。

スクールカウンセラーとしての意見や支援方針と、学校現場でできる支援の範囲や人材確保が分からなかったことが大きいと今になって感じます。

要するに、私自身が学校現場のアセスメント(情報を収集して分析し、仮説を立てる過程)を上手くできていなかったということです。

学校の校風や文化、地域性や生徒・保護者の特徴、教職員の教育観など学校現場のことを知らないままにスクールカウンセラーとして仕事をしていくことはかなり危険です。

スクールカウンセラーの視点からだけで話を進めてしまうと、仲間であり支え合う支援者同士に摩擦が生まれ、関係性が崩れる可能性があるからです。

そのため、スクールカウンセラーにはその学校や地域の風土をしっかりアセスメントした上で、学校および教職員の視点も同時に持っておく必要があります(もちろん、生徒や保護者の視点を持つことも大切です)。

教職員が何に困っていて、どこまでクラスの中で支援ができて、管理職はスクールカウンセラーにどんな役割を期待しているのかを抑えておくと、校内支援のやりやすさがグッと高まります。

スクールカウンセラーが教職員と学校全体を理解しようとする姿勢とても重要なのです。

その姿勢は教職員との自然なコミュニケーションを生みますし、スクールカウンセラーから話しかけられて嫌な顔をする先生の方が少ないのが実感です。

むしろクラスの気になる生徒の話をしてくれたり、教職員の苦労を労うことで信頼関係を築けたりします。

たまにスクールカウンセラーの必要性を感じていない教職員もいますが、私はそのような教職員には無理に話しかけず、他の教職員を通じてスクールカウンセラーへの期待を高めるようにしています。

具体的には、教育相談に理解のある先生を間に挟んで、その教職員のクラスの子の見立てを伝えます。

最初は聞く耳を持ってくれなくても、その小さな行動の積み重ねがその教職員にとって子どもたちの理解に繋がるとスクールカウンセラーの見方が少しずつ変化していきます。

この時、教職員にとって有益な情報や視点をどれだけ提供できるかがミソです。

かくいう私もまだまだ未熟ではありますが、その考えは常に持ちながら現場で働いています。

教職員との連携を上手に進めていくときに大切なこと

 1つの手応えとして感じたのは、「心理の専門的な視点からのアセスメントと実現可能な支援方針の提示をセットで伝えること」です。

実は、教職員にとって知りたい情報としては、後者の”実現可能な支援方針”であることが多いです。

これは、アセスメントを重視する私たちとは逆の考え方ですが、教職員は実際に子どもたちに有効な支援策を真っ先に知りたがっています。

要は、スクールカウンセラーと教職員の需要と供給を一致させる必要があるのです。

そのためには、まず教職員の要求を先に飲んであげることも大切です。

スクールカウンセラーの見立てはほどほどに、実現可能な支援方針をいくつか提案して、教職員がクラスで実践した中でどこに手ごたえを感じて何が効果が無かったかを協議する過程でスクールカウンセラーの見立てを上手に入れ込む方が有益なこともあります。

この作業を繰り返す中で、教職員の中で子どもの理解が深まり、その児童生徒以外にも応用が利かせられるようになるでしょう。

教職員の自己効力感を高めるためにも、まず取り組めそうな小さな行動から提案し、徐々にステップを上げていくのも良いかもしれません。

この時、教職員の努力や功績をしっかりエンパワメント(潜在的な能力を発揮できるよう活性化を促す)することも大切です。

これを繰り返す中で、教職員とスクールカウンセラーの良好な関係性を築くことができ、校内の教育支援体制が充実していくことに繋がっていきます 😀 

まとめ

本日は、【スクールカウンセラー経験談】教職員と連携するために大切なことについてお話をしました。

専門性の違う教職員と一緒に仕事をしてくことの難しさをコミュニケーションやコンサルテーションという専門家同士のやり取りを題材としてお伝えしました。

学校現場にとってスクールカウンセラーの重要性や必要性は年々高まっていると感じていますが、まだまだ”外部の専門家”であり、”異質な存在”です。

教職員から手を差し伸べてくれて協働しながら働くこともありますが、やはりスクールカウンセラーから積極的に教職員にアプローチして専門家として認めてもらう姿勢や態度も大切になってきます。

放課後、疲れ切った教職員にさりげなく声をかけ、チョコの1つでも差し入れながら苦楽を共にする・・・ここまでいくとだいぶ学校現場に溶け込んでいると言えるのではないでしょうか。

一人職場だからこその大変さと面白さがあるのがスクールカウンセラーの良さでもあります。

これを読んでくださった皆さんのスクールカウンセラーの現場事情への理解が少しでも深められたのなら幸いです 💡 

 

本日のお話は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございます。

今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)

ではまた明日お会いしましょう😊

 

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