【体験者必読!】ネットの誹謗中傷で傷ついたら取ってほしい3つの行動

こんにちは~池さんです(#^^#)

今回のテーマはこちら!

【体験者必読!】ネットの誹謗中傷で傷ついたら取ってほしい3つの行動

ここ10年の間に、スマートフォンが一気に普及し、それと同時にLINE・Twitter・Facebook・Instagram・Tik TokなどのSNSが大流行しました。

今でこそ学校でSNSやネット・スマホの危険性や正しい使用方法を教えていますが、私が学生の頃はまだまだネットリテラシー教育が十分ではなかったように思います。

それも影響しているのか、ネットやSNSの特徴や問題点をよく理解しないまま使用することで日々さまざまな問題が起きています(今回取り上げる誹謗中傷だけではなく、個人情報の流出やネット詐欺、不純異性交遊といったものもあります)。

ネットやSNSを利用したことがある人なら誰しも身近で被害に遭った人がいるかもしれません(もしくは当事者になった人もいるでしょう…)

今回は、ネットやSNSで多いトラブルの1つである「誹謗中傷」「批難」に焦点を絞って、ネット上で横行する迷惑行為に関する人の心理背景と、もし被害を受けたら取ってほしい行動についてご紹介したいと思います。

この記事は、以下のような人におススメです。

・ネットやSNSで誹謗中傷を受け傷ついたときに、どう心の折り合いをつけていいか分からない
・身近にネットトラブルの被害に遭った人がいて、何かアドバイスしたい
・ネット上に多く見かける他人を非難する人の心理的特徴について知りたい

【実は…】今回の記事を書くきっかけになったとある投稿

先日、SNSにて気になる投稿を見つけました。

それは、子育て中のママが家事育児の合間に健康維持のために筋トレをしているという報告の内容でした。

それだけ見ると、母親として日々家族のために身を粉にして頑張っている姿が想像でき、「いつもお疲れ様です。お体を大切に」とコメントしたくなる気持ちになったのですが、他の人のは違っていました。

同じ境遇のママであろう人から「育児中に筋トレの報告するなんて余裕があるって自慢しているの?」「不快に感じたから投稿を消したら許してあげる」とメッセージがきたとのこと。

これに対して投稿主であるママは謝罪し、結果的にトラブルは終息したとのことでした。

SNSのより深い人間心理についてまとめた以下の記事もご参照ください。

【最新版】SNSの「いいね」が人間の心理に与えた功罪
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【心理学的に解説】SNSで誹謗中傷や批難のコメントが多いワケ

上記のような例は探せばいくらでも見つかると思いますが、ではなぜこのようなネット上での誹謗中傷や批難がなくならないのでしょうか。

1つは、ネットの特性により相手に対して個人の感情をぶつけやすいことが挙げられます。

ネットは匿名性があり、主に文字言語で構成され、現実的な人間関係よりは希薄な関係性で成り立っています。

相手が誰か分かりにくく、自分も素性を隠して参加できることに加え、文字情報だけでは伝わりにくい微妙な言葉のニュアンスが除外されやすいです。

このような情報もあいまいで、人との繋がりも薄いと、個人的な欲求や不満などが相手に向かいやすくなります(心理学ではこの現象を「投影」と呼びます)

本当に仲の良い親友にはいろんな感情をぶつけやすいけど、昨日今日知り合った関係の薄い知人には当たり障りのない対応に終始して個人の内面を見せることは少ないでしょう。

現実的な人間関係ではこのようになりますが、ネット上だと自分の姿が仮面で覆われているため、リアルな友人や知人には見せない”素”の部分が出せるのです。

また、ネットだとアカウントを消せばこれまで積み上げてきた人間関係を切れますし、離脱しやすいという点も多少リスクを負いやすい要因になっているかもしれません。

なので、ネットやSNSは絶好の「ストレスや不満の吐き出し口」になりうるのです。

もう1つは、社会の変化により生きづらさを抱えた人が増えたことに加え、良くも悪くも情報にアクセスしやすくなったことが挙げられます。

晩婚化や女性の社会進出など女性のライフスタイルや働き方の変化と、子育て参加や労働時間の増加・賃金減少など男性のライフスタイルや働き方の変化が著しい世の中になりました。

それぞれの性役割が崩れ始め、「男性らしさ」や「母親モデル」といったイメージも変わりつつある中、多様性を叫ぶ社会的動向に不安や戸惑いを感じている人は少なくないでしょう。

経済不況や感染症蔓延、戦争などもこれらに拍車をかけています。

そのようなネガティブな感情を抱えた状態で、ネット上で華やかな生活を送っている姿を見かけたら嫉妬と劣等感でさらに感情が感化され、上記で挙げたネットの性質により矛先が向きやすくなるのもうなずけます。

インターネットの普及は、得たい情報にすぐアクセスできるのと同時に、知らなくてよかった情報も勝手に目に飛び込んできます。

私生活に余裕のない人ほど、ネット上の見ず知らずの他人の投稿に感情が揺さぶられ、我慢できずに溜まった鬱憤を吐き出すのです。

他人の意見や評価を気にしすぎる人の心理について以下の記事で解説しています。

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心理の専門家である池さんが日常生活で役立つ心理学の知識を中心に発信しているブログです。

【体験者必読!】ネットの誹謗中傷で傷ついたら取ってほしい3つの行動

ネットやSNSで誹謗中傷や批難が多発する背景について説明しましたが、ネットやSNSで実際に誹謗中傷や批難の被害に遭った人は具体的にどう行動を切り替えていけばいいのでしょうか。

先に結論をお伝えすると、以下の3点になります。

・ネットには人の念が集まりやすいと知り、容易に近づかない(利用を制限する)
・目の前にある幸せを大切にし、深く繋がりのある人との交流を増やす
・心の傷つきが深い場合には、医師やカウンセラーなど専門家に相談する

では、1つずつ詳しく解説していきます。

ネットには人の念が集まりやすいと知り、容易に近づかない(利用を制限する)

まず大事なポイントは、外部の危険から自分の身を守ることです。

確かにネットはいつも批難にさらされる場所ではなく、時には温かい言葉をかけてくれる人もいれば、擁護してくれる人もいるでしょう。

しかし、傷口に塩を塗るように皮肉なことを言ってくる人もいます。

「また叩かれたり炎上したりしたらどうしよう…」という不安がぬぐえない状態でSNSやネットを続けるのは、同級生からのいじめに怯える子どもが学校に登校するようなものです。

まずはほとぼりが冷めるまでネットやSNSとは距離を置き、心が落ち着いてきたらまた利用を再開すると良いでしょう。

目の前にある幸せを大切にし、深く繋がりのある人との交流を増やす

ネットやSNS上の人との繋がりは決して強いものではなく、偽りやかりそめであることも少なくありません。

もちろんネットでかけがえのない友人を見つけたり、永遠の愛を誓ったパートナーと出会ったりすることもあるでしょう。

しかし、ネットでは顔も名前も知らない、どこに住んでいて何をしているのか、どんな人柄かも分からない…このようなことは当たり前です。

昨日まで楽しくやり取りしていた人が急に音信不通になることもざらにあります。それだけ関係性が薄くなりやすいのがインターネットの特徴です。

本当の意味で情緒的に繋がれる関係は現実に会ってコミュニケーションを取ることが一番だと私は考えます。

実際に家族や友人、会社の同僚や先輩・後輩とは日常的に顔を合わせ、ネット上よりも深い関係性を築いていることでしょう(時にその近すぎる距離感や親密な関係性が煩わしいこともあると思いますが…💦)

ネットで誹謗中傷や批難を受けたことも、気の置けるリアルな相手に話を聞いてもらうことで癒されることもあります。もしくは、何気ない日々の生活を送ることで自然と気持ちも安定してくるでしょう。

大切なのは、何気ない当たり前の日常を送ることと、いつでも自分らしくいられる生活の戻ってこられることです。

心の傷つきが深い場合には、医師やカウンセラー、警察など専門家に相談する

先ほどお伝えした通り、ネットやSNSは人々の不快な念が集まりやすく、文字情報だけのあいまいな空間であるため、相手がどのように言葉を受け止めたか把握することが難しいです。

ネット上の誹謗中傷に耐えきれず自ら命を絶つ人もいるくらいです。

当事者同士では感じ取りにくいお互いの心の状態があり、度を越したやり取りに発展する場合もあるでしょう。

特に、誹謗中傷や批難を受ける側は、抑うつ気分が高まり、食生活や睡眠活動に悪影響を及ぼし、作業への意欲や集中力が下がることがあります。

このような精神状態が悪くなると、どんどん日常生活に支障をきたすので、早めの対応が大切になります。

その時に、心身の専門家である医師やカウンセラーの意見をうかがいながら、健康の回復に努めることをおススメします。

そこまで心の傷が深いと、自分だけで対応するのは難しいからです。

「あっこれヤバいかも…」「このままだと耐えられない!」といち早く感じた場合には、最寄りの心療内科やカウンセリング機関を訪ねましょう。

病院なび(全国のカウンセリングを受けられる病院・クリニックを掲載)

心理カウンセリングを受けられる病院 | 病院なび
全国の心理カウンセリングを受けられる病院一覧です。病院なび(病院ナビ)では「女医」「遅くまで診療可能」「ネット予約/電話予約」などの条件で全国の医療機関の情報や評判を検索できます。

日本臨床心理士会(臨床心理士によるカウンセリングが受けられる場所を紹介してくれる)

都道府県臨床心理士会一覧 l 一般社団法人 日本臨床心理士会
日本臨床心理士会の公式サイト。臨床心理士についての説明や「電話相談」、「研修会」などのご案内を掲載しております。またお近くの臨床心理士の検索も可能です。

特定非営利活動法人コミュニティ総合カウンセリング協会(主に関東のカウンセリングが受けられる大学機関を掲載)

関東 - AACC NPO法人コミュニティ総合カウンセリング協会
不登校や引きこもりで悩んでいる子どもたちが、自立できるように心理面のサポートに重きを置き、基礎学力養成そして社会性を身につけられるよう支援しています。

心理オフィスK(主に関東のカウンセリングが受けられる私設相談室を掲載)

カウンセリング機関ネットワーク(関東)
関東(東京除く)のカウンセリング機関や連携先、所属団体とのネットワークです。

 

他にも、以下のような相談サービスがあります。

厚生労働省「まもろうよ こころ」(電話やSNSによる悩み相談ができる)

まもろうよ こころ|厚生労働省
一人で悩んでいませんか?電話やSNSで悩みを相談できる窓口や、厚生労働省の自殺対策の取り組みについて紹介しています。

文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」(主に子供がいつでも電話で悩み相談ができる)

「24時間子供SOSダイヤル」について:文部科学省

法務省「人権相談」(セクハラ・いじめを含む人権関係の相談ができる)

https://www.moj.go.jp/JINKEN/index_soudan.html

 

また、ネット被害の法的解決に関しては、警察や弁護士などに相談しましょう。

一般社団法人セーファーインターネット協会(ネット上の誹謗中傷に対して削除申請の相談ができる)

ネットの誹謗中傷 | セーファーインターネット協会 Safer Internet Association(SIA)
一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)は、違法・有害情報の流通を防止するために、民間企業らによって設立された団体です。統計に基づいた施策の立案・実施、効果測定など、民間組織ならではのノウハウを活かし、とかく場当たり的・扇情的対策...

警視庁(全国のサイバー犯罪の相談窓口を紹介している)

警察庁 | サイバー犯罪対策

まとめ

本日は、【体験者必読!】ネットの誹謗中傷で傷ついたら取ってほしい3つの行動というテーマでお話ししました。

ネットは便利に情報収集ができ、他人との交流が図れる場ではありますが、相手の素性があいまいであるために、自分の不快な感情がいとも簡単にあぶりだされる環境でもあります。

その性質上、投稿者は良かれと思って発信した内容でも、人にとっては琴線に触れることもあり、思いもよらない反応が返ってくることもあります。

このような場合、投稿者はひどく傷つき、罪悪感を抱き、自分を責めてしまうことでしょう。

ネット上で起きたショッキングな出来事に対して早めに対応し、なるべく心の影響を最小限にするために、以下のような行動をおススメします。

・ネットには人の念が集まりやすいと知り、容易に近づかない(利用を制限する)
・目の前にある幸せを大切にし、深く繋がりのある人との交流を増やす
・心の傷つきが深い場合には、医師やカウンセラーなど専門家に相談する

ネットやSNSで嫌な思いをする人が、少しでも安心して日々の生活を送れるような情報がお届けできていたら幸いです。

効果的なストレス発散方法について以下の記事でご紹介しているので、ぜひ一度お読みください。

404 NOT FOUND | 【臨床心理士・公認心理師】池さんのだんだんブログ
心理の専門家である池さんが日常生活で役立つ心理学の知識を中心に発信しているブログです。

 

本日のお話は以上になります。今回のお話が少しでもあなたの生活の役に立てたら幸いです。

今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)

 

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