【あなたは大丈夫?】毒親を5つのタイプに分類!対処法まで徹底解説!

こんにちは~池さんです(#^^#)

今回のテーマはこちら!

【あなたは大丈夫?】毒親を5つのタイプに分類!対処法まで徹底解説!

あなたは毒親と聞いてどんな人をイメージしますか?

・子供の自由を奪って、自分の思い通りに操る親
・過干渉、過保護で子供に関係することはなんでも首をつっこんでくる親
・子供の人格を否定してきたり、わざと傷つくことを言ったりしてくる親

近年よく耳にする「毒親」という言葉は、生活や生き方・働き方が多様化してきた現代社会の副産物であり、家族関係の在り方の変化を如実に表現しているかもしれません。

これは、単なる親自身の問題ではなく、社会的影響も大きく関与しており、一概に親の責任だけ問うことはできません(ただ、毒親の中にはパーソナリティ的に極端に気難しかったり、生まれながらの気質が大きく関係していたりする場合があります)。

今回の記事では、毒親の特徴や傾向を5つのタイプに分類し、それぞれの特徴について詳しく解説をします。そして、後半では毒親に悩まされている人に向けた対処法についても紹介します☺

今回の記事は以下のような人におススメです。

・今現在(もしくは昔)毒親に悩まされており、これからどう関わっていけばいいか知りたい
・毒親の特徴を知り、今後毒親に困っている人がいたらアドバイスしたい
・毒親が何に苦しんで、どうして毒親になったのかを少しでも理解したい
では早速、本題に入っていきましょう(#^^#)

毒親とは?

まず、毒親の定義について確認していきましょう。毒親とは一体どんな親を指すのでしょうか?

毒親は、毒になる親の略で、毒と比喩されるような悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である。1989年にスーザン・フォワードが作った言葉である。学術用語ではない。スーザン・フォワードは「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」を指す言葉として用いた。

引用先:Wikipedia

ここだけ切り取ると範囲がとても広くなりますが、一般的には虐待家庭や機能不全家族、過保護・過干渉な親、アルコール依存症やうつ病など心身の不安定さの矛先を子供に向けている親などが挙げられます

5つの毒親タイプを徹底解説!

では、このような毒親の特徴をいくつかのポイントに絞って分類分けして考えていきましょう。

毒親は以下のようなタイプに分けられます。

・子供の言動に制限をかけ、自由を奪うことで有能感・万能感を得る「支配・操作」タイプ
・寂しさやで悲しさで空いた心の隙間を埋めるため、子供にべったりくっつく「依存」タイプ
・失敗や挫折の経験から自信が持てず、子供を攻撃することで自我を保っている「劣等感」タイプ
・多様性が受け入れられず、自分の価値観を正義だと思い続けている「自己愛」タイプ
・子供に無関心で必要な養育をせず、ほったらかしにする「ネグレクト」タイプ

これらの特徴を持つ人は、親子関係だけではなく、友人関係や職場関係でもうまくいかないケースが多いです。

ただ、一番身近な存在である子供や配偶者に矛先が向けられるため、家族の中で毒親に苦しむ人が多いのだと思います。

それでは、1つずつ深堀して解説していきましょう☺

子供の言動に制限をかけ、自由を奪うことで有能感・万能感を得る「支配・操作」タイプ

これは毒親の典型的ともいえるパターンですが、子供のやることなすことなんでも口を挟み、まるで操り人形のようにコントロールするのが特徴です。いわゆる過干渉な親に多いタイプです。

仕事でうまくいかない人や、職場の人間関係で悩んでいる人など、息苦しさを感じている人が、自分の影響力を誇示したくて、弱い立場である自分の子供の言動を支配します。

すると、「自分の力で思い通りにできた」と優越感に浸ることができ、子供に干渉することで自分の存在価値を確認することができるのです。

それと同時に、自己効力感を得ることもできるので、どんどん行動がエスカレートする可能性もあります。

寂しさやで悲しさで空いた心の隙間を埋めるため、子供にべったりくっつく「依存」タイプ

これは自立性が未熟で、誰か別の人にすがっていないと、自分の不安な気持ちや寂しい気持ちを解消できないタイプです。

または、子供の世話に尽力することで「親」としての価値を見出していることが多いです。過保護な親はこの依存タイプです。

子供の面倒を積極的にみるものの、子供が成長して大人になり、自立してしまうと自分の存在意義を失ってしまいます。

なるべく子供には未熟でいてほしい気持ちがあり、親の力が必要であることを子供に諭すことで、自分を必要と感じてほしいと願います。

ひと昔前に話題にもなった「マザーコンプレックスを抱える子と親」もこのような構図になっているでしょう。

失敗や挫折の経験から自信が持てず、子供を攻撃することで自我を保っている「劣等感」タイプ

このタイプは、幼少期に実親や友人・先生から無条件で愛されたり、認められる経験が少なかった人に多いです。

根底に自信がなく、成功よりも失敗や挫折に目が向きやすく、常に他人と比較して劣等感を抱いてきた経緯があります。

それが段々と自分を認めてくれない周囲の人たちへの怒りや憎しみに変わりますが、この感情をうかつに他人に向けると報復されるので、ずっと抱えたまま育ちます。

しかし、子供が学齢期に入り成長する姿を見ていく中で、自身が抑えていた怒りや憎しみの感情がよみがえり、目の前の子供に向けられます。

子供との関係の中で過去の不快感情を解消し、親は平常心を保つことができるのです。

多様性が受け入れられず、自分の価値観を正義だと思い続けている「自己愛」タイプ

このタイプは、他者に自分の価値観や考え方を受け入れてもらう機会が少なく、自分も相手のことを受け入れてこなかった過去がある人に多いです。

「人間は一人一人個性があり、それを互いに尊重することで社会が成り立っている」という見方ができず、自分の中の世界だけで生きてきたのでしょう。

「絶対的な評価軸は自分」という考えが肥大化して、「自分の考えは正しい」「他人が間違っている」と強く思うようになります。

これが親子関係にもたらされると、明確な主従関係ができあがります。

そして、子供の主体的な判断・行動が親の価値観に反したとき、強い言葉で咎められるのです。

親の敷いたレールに沿って人生を歩んできた人は、親の自己愛を満たすために仕方なく服従してきたのかもしれません。

子供に無関心で必要な養育をせず、ほったらかしにする「ネグレクト」タイプ

このタイプは、親の保護者・養育者という自覚が薄く、子供より自分の生活を中心に考えるために、子供の世話がおろそかになるパターンです。

子供への愛情が乏しかったり、自分のことで精一杯なので構ってあげられなかったり、そもそも小さい子が苦手だったり、さまざまな背景があります。

中には、「子供とどう接していいか分からない」、「子供に甘えられてもどうしたらいいか分からない」という親もいて、実は親自身も小さい頃に愛情をかけてもらった経験が少なく、子供への愛情表現を知らないことも多いのです。

幼少期の親とのかかわりは、その後の人間関係の基本となるので、子供が成長したときに他人を信頼できず、他人と仲良くなったり、親密な関係になったりすることが阻害されることもあります。

もし、毒親に育てられたらどうする?もし、自分の親が毒親だと気づいたらどうする?

次に、「自分の親が毒親だと気づいたらどうするか、または、すでに毒親に育てられていたと気づいたらどうするか」について考えていきましょう。

毒親に育てられたと気づいたときに取るべき対処法は以下のようになります。

・親から物理的に離れ、自分で生活する力(自立力)をつける
・親自身の苦悩を理解したうえで、自分の人生と切り離して考える
・自分らしさを見つけ、親とは違う「自分」という人間を確立する
・自分と同じ境遇で苦しむ人の存在を知り、交流してみる
・心理的安全性が保てるコミュニティに身を置く

上記の中には、事情があって取り組むのが難しい内容も含まれているかもしれませんが、できることからはじめ、成長とともに実行できる項目が増えてきたら、そのとき行動に移せばよいでしょう。

それでは、1つずつ説明していきましょう☺

親から物理的に離れ、自分で生活する力(自立力)をつける

毒親に苦しめられる人の多くは、今でも近くに毒親の存在があり、多大な影響を受けています。

さまざまな事情があって親元から離れられないかもしれませんが、それでも毒親から離れる時間や機会を少しでも多く持つようにしましょう。

物理的に距離を空けると、心理的にも余裕が出てきて、頭の中に占める毒親の存在を少しでも緩和することができます。

別居が難しくても、家になるべくいないようにスケジュールを組んだり、自分の趣味に没頭したり、親と顔を合わせる前に散歩に出かけたりするのもよいでしょう。

そして、いつか親元から離れるために、基本的な家事(掃除、洗濯、料理など)に取り組み、アルバイトや仕事の給料を貯め、家を出る準備を進めましょう☺

親自身の苦悩を理解したうえで、自分の人生と切り離して考える

毒親に苦しめられてどうしようもない人は難しいかもしれませんが、親と少し距離が離れて心に余裕が出てきた人は、ぜひ親自身の苦悩に思いをはせてみてください。

「なぜ親はああなってしまったのだろう…何に苦しめられてきたんだろう」

「親は祖父母からどのように育てられたのだろう…」

直接親に聞けなくても、親を知る周囲の人間に事情を聞いてみると、知っている人がいるかもしれません。

実は親自身も壮絶な人生を歩んできており、自分に対してひどい仕打ちをするのも無理ないのかもしれない…と思えるかもしれません(だからといって、毒親のしてきたことを正当化するわけではないです)。

すると、親に対する見方や自分が抱えてきた感情にも少し変化が見られるでしょう☺

自分らしさを見つけ、親とは違う「自分」という人間を確立する

毒親に苦しめられてきた人の中には、「親のせいで自分はこうなってしまった」「人生を台無しにされた。あんな親の元に生まれなかったら、こうはなっていなかった」と思う人もいるでしょう。

確かに、親の育て方の影響を受けてこなかったら、もっと違った人生になっていたかもしれません。

一方、そのことばかり考えていると、本当の自分を見失ってしまうこともあります。

「親は親」「自分は自分」と対象を切り離して、親に影響されない自分をどう生きるか考える方が先行きは明るくなるかもしれません

親を許すのとはまた違い、自分を一人の人間として認めつつ、自分らしく生きていくための計画を立ててみると良いでしょう☺

例えば、以下のように考えてみます。

・いつか海の見える街に住んで、夏はサーフィンにいそしみたい。
・子供ができたら、一緒にサッカーをしたい。そのためにちゃんと家族に飯を食わせられるよう仕事頑張ろう。
・趣味の手芸で人の笑顔になる商品を作りたい。まずは手作りのアクセサリーをフリマに出品してみよう。

自分と同じ境遇で苦しむ人の存在を知り、交流してみる

世の中には、あなたと同じように毒親に育てられて心に大きな傷を負っている人がいます。

ただ、友人や職場の同僚にそこまで込み入った話をすることは少ないでしょうから、簡単に見つかるものでもありません。

しかし、今ではSNSが発達し、同じような悩みを抱えている人とつながれるハードルは下がっています。

ネットを通じて知り合うのも良いですし、毒親に苦しめられた人生をつづっている書籍やブログを読むのも良いですし、実際に毒親被害者の会などに出席して実体験を話してみても良いでしょう。

自分と似た体験をしてきた人との交流は、「自分だけじゃなかったんだな…」と思えるきかっけになりますし、自分の辛さを誰かに分かってもらう経験は、心理カウンセリングに近い効果が得られるでしょう

心理的安全性が保てるコミュニティに身を置く

毒親に傷つけられた過去を持っていても、自分を快く仲間に入れてくれたり、メンバーの一員として尊重してくれたりするコミュニティは大切です。

その場の他者との関係の中で、未消化だった親への不快な感情が浄化されたり、自分を受け入れてもらえた経験から自分の存在を肯定できたり、同じように他者を受け入れられるようになったりするからです

「居心地が良い」「無理に取り繕わなくていい」「気が楽だ」「自然と笑顔になれる」

このような感覚を得られるなら、そのコミュニティは心理的安全性が保たれているでしょう。

「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。
組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。メンバー同士の関係性で「このチーム内では、メンバーの発言や指摘によって人間関係の悪化を招くことがないという安心感が共有されている」ことが重要なポイントです。

引用先:リクルートマネジメント・ソリューションズ『人材育成・研修・マネジメント用語集』

まとめ

本日は、【あなたは大丈夫?】毒親を5つのタイプに分類!対処法まで徹底解説!というテーマでお話をしました。

毒親とは、悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指します。これだけ聞くと、「なんてひどい親だ!」を非難したくなる人もいるでしょう。

しかし、毒親と呼ばれる人の中には、同じように毒親に育てられてきた人もいるかもしれませんし、生活や心に余裕がなくて結果的に子供にも悪影響を及ぼしてしまっているかもしれません。

心の底から子供を傷つけてやろうと思っている親や、子供の人生を台無しにしてやろうと考えている親は多くないでしょう(自己破壊的な人が他人を巻き込んでしまうケースもありますので、全員がそうとは言えませんが💦)。

毒親は自分の言動に関心が向きにくく、子供が何で困っているか分からないのかもしれません。

今回は毒親を以下に挙げた5つのタイプに分け、それぞれの特徴を詳しく解説しました。

・子供の言動に制限をかけ、自由を奪うことで有能感・万能感を得る「支配・操作」タイプ
・寂しさやで悲しさで空いた心の隙間を埋めるため、子供にべったりくっつく「依存」タイプ
・失敗や挫折の経験から自信が持てず、子供を攻撃することで自我を保っている「劣等感」タイプ
・多様性が受け入れられず、自分の価値観を正義だと思い続けている「自己愛」タイプ
・子供に無関心で必要な養育をせず、ほったらかしにする「ネグレクト」タイプ

そして、毒親に困っている人が今後どう問題と向き合っていけばいいか?のヒントとして、以下の対処法を紹介しました。

・親から物理的に離れ、自分で生活する力(自立力)をつける
・親自身の苦悩を理解したうえで、自分の人生と切り離して考える
・自分らしさを見つけ、親とは違う「自分」という人間を確立する
・自分と同じ境遇で苦しむ人の存在を知り、交流してみる
・心理的安全性が保てるコミュニティに身を置く

どれも親から離れて一人の自立した人間としていく過程を後押しする内容になっています

もし、上記の対処法でも心の傷が癒えない場合は、心理の専門家によるカウンセリングを受けてみるのも良いと思います。

「カウンセリングって何をするの?」「知らない人に自分の話をするのは気が引ける…」

上記のような心配がある方は、カウンセリングの中身についてまとめた以下の記事おススメします。

404 NOT FOUND | 【臨床心理士・公認心理師】池さんのだんだんブログ
心理の専門家である池さんが日常生活で役立つ心理学の知識を中心に発信しているブログです。

 

本日のお話は以上になります。今回のお話が少しでもあなたの生活の役に立てたら幸いです。

今日も素敵な1日をお過ごしください。池さんでした(#^^#)

コメント

タイトルとURLをコピーしました